木魚歳時記 第1931話

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 林の中で、縛(しば)られていない鹿が食物を求めて欲するところに赴(おもむ)くように、聡明(そうめい)な人は独立自由をめざして、犀の角のようにただ独り歩め。(スッタニパータ)

 修行の目的とは何でしょうか? それは「独立自由」をめざすことであると述べられます。また「犀の角のように独り歩め」と繰り返して述べられます。このことは独り修行せよという意味であります。独り修行することは、仏教が起こる以前のバラモン教の叙事詩(じょじし)において大いに称賛されていたそうです。ですから、それと同じような表現が,、初期仏教の中に取り入れられたとしても不思議ではありません。

       桜鯛尺と五寸をわしづかみ