木魚歳時記 第1934話

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 出家者(しゅっけしゃ)でありながらなお不満の念をいだいている人々がいる。また家に住まう在家者(ざいけしゃ)も同様である。だから他人の子女にかかわること少なく、犀の角のようにただ独り歩め。(スッタニパータ)

 自分の子女も含め、他人に対して抱くさまざまな欲望が満たされない場合、満たされないその欲望にこだわることで不満となり、やがて、それが悩み(苦しみ)へと発展し、さらに、それが<怒り>へと発展することがあります。このことは、修行者(出家者)であろうと、信者(在家者)であろうと変わりがありません。

       手のひらに菫のごとき抱仏

              菫(すみれ) 抱仏(だきぼとけ)