木魚歳時記 第1916話

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 師は答えた「わが心は従順であり、解脱(げだつ)している。永いあいだ修行したのでよくととのえられている。わたくしにはいかなる悪も存在しない。神よ、もしも雨を降らそうと望むなら、雨を降らせよ。」(スッタニパータ)

 師(釈尊)は、従順なダニアの妻の様子を描写しながら、自己(釈尊)の悟りの状況を示されたわけであります。ここで筆者は、ゴータマ・シッタルタ(釈尊の修行時代)が難行・苦行の果て、疲れて休んでおられたとき、通りすがった村娘スジャータの捧げる一杯のヨーグルト(乳粥)を召し上がられて悟りの境地に至られた。この逸話を思い起こすのです。 

       よなぐもる畑も小川も里山も