平等院
平等院(びょうどういん)は、永承七年(1052)、藤原頼通(よりみつ)が父道長の別荘である宇治殿(うじでん)を寺に改め平等院と称したのに始まります。その翌年に阿弥陀堂(鳳凰堂)が完成。本尊の定朝作・阿弥陀如来坐像(国宝)を始め、宇堂伽藍(うどうがらん)には「雲中供養菩薩像五一体(国宝)」「着色壁画十六面(国宝)」など、往生にさいして弥陀仏のお迎えがあるという<弥陀来迎(みだらいこう>の信仰を絢爛優美に現して比類がありません。平等院は皇族・貴族が極楽往生を祈願するに止まらず、その名が示すように万人平等に極楽往生を祈願できるところに、多くの人々から信仰を集めて来たようです。(宇治市・宇治蓮華) <お寺めぐり>おわり