木魚歳時記 第1694話

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 伊呂波歌

 ご承知の 「いろは歌」とは、音(おん)の異なるすべての仮名(かな)を集めて、同じ仮名を重複させずに七五調の四句47文字にまとめた誦詩(じゅし)のことです。作者、成立年代などに定説はないようです。しかし「色は匂へど、散りぬるを、我が世誰ぞ常ならむ、有為(うい)の奥山、今日(けふ)越えて 浅き夢見じ、酔(え)ひもせず」の47文字が、雪山偈(せつせんげ)すなわち諸行無常(しょぎょうむじょう)、是生滅法(ぜしょうめっぽう)、生滅滅已(しょうめつめっち)、寂滅為楽(じゃくめついらく)の四句に対応することは確かのようです。

      大唐へ天山北路帚草