木魚歳時記 第1698話

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 寂滅為楽

 寂滅為楽(じゃくめついらく)とは、「いろは歌」の「浅き夢見じ、酔(え)ひもせず」にあたります。生滅するものがなくなり、静まっていることが無上の安らぎであると説きます。つまり、悟りの世界のことであります。雪山童子(釈迦の修行時代)は、悟りを求めて、過酷な修行で肉体の限界に達しようとしたとき、食人鬼に身を変えた聖者が現れ、雪山童子の身と引き換えに仏教の極意となる「雪山偈」(せつせんげ)を授けたと伝えられています。

    落鮎のあさきゆめみしゑひもせす