木魚歳時記 第1341話

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かぼちゃ

 あんな あんな なんえ あんなのかぼちゃ

 これは、「からかい歌」でしょう。つまり、あんな、あんな と呼びかけておいて、相手がふり向くと、あんなの かぼちゃ と茶化して楽しむ遊びです。相手が<あんなのかぼちゃ>に引っかかった瞬間を楽しむのです。そこでみんな手を叩いてよろこぶのです。さて、俳句の話。「俳句の作品には焦点が必要です。焦点とは、掘り下げた部分のことです。それは一句の中に一ヶ所あれば充分です。焦点は、人間のヘソのようなものです。そこから作品の<力>が外へ外へと広がってゆきます。作品に焦点があることで作者の意図が、読者にはっきりと伝わるのです」。こんなことが書いてありました。

      草庵は一人静と鳥の声