木魚歳時記 第1338話

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くさかった

 坊さんが へをこいた においだら くさかった

 なんともいえないリアルなお歌です。前半10音、後半10音、あわせて20音の「数取り歌」です。小学生の頃、かくれんぼう遊びでぼくが鬼になると、この歌をみんなに聞こえるようゆっくりと唱えてから、みんなを探しに出かけました。なんともいえない微妙な気持ちでした。因みに、ぼくの<あだ名>は、サトチンと坊主でした。さて、芭蕉は「俳諧(はいかい)は三尺(さんせき)の童(わらべ)にさせよ」。ピカソは「三歳の頃に戻って絵を描いてみたい」と申されました。好奇心が盛んで、なんでも吸収できるような、やわらかい頭脳のことを申されたのでしょう。ぼくは、今、ヘドロでいっぱいの<おつむ>をかきまぜて、いたずらに白濁させています。

     おしまひのページめくりて春爛漫