高山寺
高山寺には、本尊の子安地蔵尊の名代(みょうだい)としての、高さ三メートルもある大きな地蔵さんが立ってござる。
足利八代将軍義政の時代のことじゃ。義政の正室であった日野とみこひのとみこ)はのう、どうしても、世継ぎの男児が欲しいと考えておったそうじゃ。そこで、有名な子安地蔵(こやすじぞう)を安置している高山寺に願懸け詣でをして「なにとぞ男児をさずけたまえ」と懸命にいのり続けたそうじゃ。そのかいあってか、やがて、富子はみごもり、望みどうり元気な男児を出産することになった。これが後に、応仁の乱をひき起こすきっかけとなった足利義尚じゃ。
高山寺:右京区梅lヶ畑栂尾町