木魚歳時記 第1090話

f:id:mokugyo-sin:20140102170520j:plain

 金色(こんじき)に輝く黄金は、極楽浄土を荘厳(しょうごん)する七宝(しちほう)の一つに数えられます。洋の東西を問わず、過去、世界の皇帝たちは黄金の冠を戴くことにしのぎをけずってきました。
 土に眠る金属の中で、人間が黄金に魅かれてきたのはなぜでしょうか? まばゆく輝く黄金をこの世の中で最もすばらしいとものと考えたからでしょうか? 太陽は自然の神であり、黄金は人間を神となしうると考えたからでしょうか? 人間を神に近づけるものが黄金と信じたからでしょうか? ともあれ、この世の中で最も美しいものとして、神殿、寺院の装飾が黄金で飾られることは多いようです。

     乾燥剤瓶に残して冬に入る