木魚歳時記 第1091話

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 七宝(しちほう)の二番目は銀(しろがね)です。黄金のまばゆいばかりの輝きを太陽の光とするならば、銀(しろがね)の澄み切った輝きは月光に喩えることができます。太陽の輝きを大日如来(だいにちにょらい)の救いとするならば、誰をも漏らすことなく降りそそぐ月光は観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)の慈悲(じひ)の救いに喩えることができるでしょう。
 ぼくはホームページに載せるために、たくさんの花を撮り続けてきました。ところで、白い花を撮るときはなぜか成功するのです。なぜでしょうか? それは、白い色は仏(ほとけ)の「慈悲」(じひ)の色であるからです。すべての者をうけいれて捨てることがない慈悲の色なのです。

     野仏をぬらさぬほどに時雨かな