木魚歳時記 第924話

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善きことには急ぎおもむくべき

 『法句経』(ほっくきょう)の中にあることばです。善(よ)きことには、急いで近づくことが大事ですよという意味です。
 釈迦(しゃか)は「善(よ)き仲間といっしょに修行(しゅぎょう)している人は、やがて、その人の修行(しゅぎょう)も完成するであろう」。といっておられます。仏教でいう「三毒」(さんどく)、つまり<むさぼり>と<いかり>と<無知>の煩悩(ぼんのう)から開放されるには、すでに三毒(さんどく)から開放されて、のびのびと暮らしている善(よ)き仲間のところに行って、善(よ)き仲間と、心のびのびとした生活に心がけなさいということです。

     山寺は桶の中まで木の葉かな