木魚歳時記 第923話

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諸行無常

 「諸行無常」(しょぎょうむじょう)とは「この世の<もの>現象は常に変化して一定することはない」という仏教の基本的な教えです。
 一休禅師(いっきゅうぜんじ)は「元日や冥土(めいど)の旅の一里塚、めでたくもありめでたくもなし」と詠われたのは有名です。もう間もなく正月です。今年も無事に正月を迎えられそうなこのときに、一休さんは<ひねくれ者>なのでしょうか? そうではありません。間違いなく「残りの人生が一年少なくなった」この事実(無常)に気がついて、残された一日一日を精一杯に有意義に生きようではないか・・そのことを申されたのでしょう。

    眠られぬままに障子のうすあかり