はからいを離れた智慧を持とう
『仏昇刀利天為母説法教』(ぶっしょうとうりてんいぼせっぽうきょう)にあることばです。ここでいう<はからい>とは、三つの煩悩(ぼんのう)、つまり「三毒」(さんどく)を指します。
<むさぼり>と<怒り>と、真理に対する<無知>という、三毒(さんどく)から開放されて、私利私欲の<はからい>を離れた、仏(ほとけ)の有する智慧(ちえ)、つまり、純粋な心を持って生活することを教えたことばです。現在の世相をながめると、お互いが助け合う共存の社会が望まれます。それが仏(ほとけ)の智慧(ちえ)というわけです。