木魚歳時記 第936話

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はからいを離れた智慧を持とう

 『仏昇刀利天為母説法教』(ぶっしょうとうりてんいぼせっぽうきょう)にあることばです。ここでいう<はからい>とは、三つの煩悩(ぼんのう)、つまり「三毒」(さんどく)を指します。
 <むさぼり>と<怒り>と、真理に対する<無知>という、三毒(さんどく)から開放されて、私利私欲の<はからい>を離れた、仏(ほとけ)の有する智慧(ちえ)、つまり、純粋な心を持って生活することを教えたことばです。現在の世相をながめると、お互いが助け合う共存の社会が望まれます。それが仏(ほとけ)の智慧(ちえ)というわけです。

      神籬の裾におろがむ初鴉