木魚歳時記 第922話

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息を吸ってつぎに吐く

 寒くなり始めました。冬にむけて、息が白くなるのを見ると、呼吸をしている自分に気がつきます。生きていることを実感します。
 『一夜賢善経』(いちやけんぜんきょう)に、「過ぎ去れるを追うことなかれ いまだ来らざるを念(おも)うことなかれ 過去 それはすでに捨てられたり 未来 それはいまだ到(いた)らざるなり ただ今日まさに作(な)すべきことを熱心になせ(後略))」とあります。おぎゃ~と、その刹那(せつな)に息をして生まれ、フッと息を吐いて、そして死ぬまで<いのち>の燃焼を続けたいものです。

     凍星に中原中也みつけたり