手がうごけば心もうごく
おかしいと思いませんか?ふつうなら、心がうごけば、手もうごく・・となると考えませんか? なぜなら、自分の心が納得(なっとく)して、はじめて自分の体が動くからです。
上記のことば、すなわち「手がうごけば心もうごく」とは、『楞厳経』(りょうごんきょう)のことばです。世の中の無数の<かかわり>の中で自分がある。「無数の手に抱(いだ)かれて自分がある」。そのことに気づいて、自分の意のおもむくままに行動するのではなく、目さきのことにふりまわされるのではなく、冷静にものごとを見る目を養いなさい。教典はそのことを教えています。