心を育てよ
パーリー語教典群『雙考経』(そうこうきょう)にあることばです。これも簡単そうにみえてつかみどころのない、やっかいなことです。なぜなら、人の心の内がわからないだけでなく、自分の心も意のままにならないからです。
身体(肉体)も、地位・財産も、父母・兄弟・友人も死後の世界まで一緒に伴うことはありません。しかし「心」だけはどこまでも一緒についてきます、決して離れることはありません、その心によって死後のありかたまで変ってくるものです。ですから、自分の心だけは常に清く豊かに育てておきたい・・という教えです。