言葉は心の使い
心地よいことばが、その人のためになるのでしょうか? 自分に都合(つごう)のいいことばが、自分のためになるのでしょうか? その人、その時にかなったことばを率直(そっちょく)にいってくれる人があり、その人、その時にかなったことばを、率直に聞く耳をもつことが大切です。
『法句経』(ほっくきょう)に次のことばがあります。「語(ことば)のいかりをまもりて、ことばをつつしむべし。言うべからざる棄(す)てて、いうべきをいうべし」。このように、仏ほとけ)の「慈悲」(じひ)のこころから発することばには、人生を変える強い力が秘(ひ)められています。