木魚歳時記 第861話

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慧を以って清浄を得

 教典の中でも成立年代の比較的に古い『雑阿含経』(ぞうあごんきょう)にあることばです。教典に示された智慧(ちえ)を知ることが、清浄(しょうじょう)、つまり悟りに達する近道であると説きます。
 それでは教典に示された智慧(ちえ)とは・・①「諸行皆苦」(しょぎょうかいく) ②「諸行無常」(しょぎょうむじょう) ③「諸法無我」(しょほうむが)の三つの真理を指します。①「この世に苦の種にならないものは存在しない」。ならばその苦を除くには・・②「この世は常に移り変わる(「諸行無常」) ③「この世は自分独りでは生きてゆけない(「諸法無我」) この三つの真理に気づくことです。それで幸せの境地(「清浄」)に入ることができるのです。

    白玉をつるりと食ひてなむあみだ