那岐(なぎ)の主峰は寺の支峰を南にめぐるだらだら坂をしばらく下り、西に出るとそのすその支峰と支峰との境目にある谷あいの細流が、水もせせらぎもさわやかであった。足もとの小岩を二つ三つ踏みしめて飛び渡ると、流れの前面一たいはひろびろと盛り上っ…
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