木魚歳時記 第464話

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 仏教も、宗派がいろいろあって、お仏壇もそれによって変わるようですね。この頃はミニや携帯のお仏壇もあったり。もともと、お仏壇とは何でしょうか?(おさる)

 仏をまつる「祭壇」が変化したものです。また、信仰する守護仏を祭った「仏間」が変化したもの、ともいわれます。江戸時代に檀家制度が始まると、お仏壇は多くの家庭に設けられました。浄土宗では、正面に阿弥陀仏、右(向かって)に善導大師像、左に法然上人像を安置します。それから、お位牌(いはい)も安置します。これらが拝む対象であり、その他は記録(過去帳)、飾り、諸供養、諸道具類となります。さて「お仏壇て何なの?」。それは、経典に描かれた仏の世界、すなわち「極楽浄土」を再現したものと考えてください。ですから、わが家にとっては大切な場所となります。目の前に「極楽浄土」を再現することで、仏を信じ、仏を拝み、仏に祈る・・・その気持ちがより強固となるからです。

    秋涼し方二尺なる寂光土