木魚歳時記 第465話

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 京都新聞に、絵本作家の永田萌さんが綺麗な絵と随筆を載せて居られます。わたしは本欄をほったらかして、それを一番に読みます。ところで、お仏壇の話がありましたが、お位牌についても教えてください。(おうま)

   「靡くとは慕うにあらず秋の雲」(おうま)

 お位牌の起源は、「儒教」(じゅきょう)で、霊の宿るものとして、先祖祭のときに用いた官位や氏名を記した「木主」(ぼくしゅ)などに基くといわれています。禅宗とともに日本に伝わり、江戸時代に普及したようです。かかわりの薄いお位牌は祭るといけないとか、古いお位牌は・・・とか、お位牌については、占い・迷信の類も多いようです。仏教では「有縁・無縁」(縁のある人もそうでない人も)平等に供養するのが基本です。でも、お仏壇の大きさもありますから・・・「どのようにしなければ」の発想ではなく、「どうしてあげたい」の気持ちで考えてください。

    老衲の影さやけしや開山堂