木魚歳時記 第143話

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風狂の 芯から堕ちる 心太

自業自得

 その翌日は、天帝の「幡桃勝会」(ばんとうしょうえ)が催されました。準備のため、仙女たちが幡桃園に入り、無残に食い荒らされた桃の木を発見して大騒ぎとなりますが、そのことはさておき…

 悟空の行為は、南海の観世音菩薩に達し、悟空は岩室に閉じ込められてしまいます。観世音は「これより数年さきに大唐国皇帝の命を受け、玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)なる偉い僧が、西天取経の途中にここを通られる。この三蔵法師の供をして天竺へまいるがいい。そのときおまえを岩室から出してあげましょう」。
 さて、この『最遊戯』の物語も西天取経の旅が本編となりますが、それはまた機会があれば、その気になれば…ホームページでお出会いすることにして…ひとまず『石猿物語』の幕といたします。