木魚歳時記 第144話

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風狂は 世を斜かひに 火取虫

 ぼくの、ぼくによる、ぼくのための自分史である、この『最遊戯』も「第12話」がおわりました。中味は、ロマンと、いちびりと、スケベ、を除いたらなにも残りません。でも、この12回を小誌に仕上げて、ぼくがお浄土に召されるとき、いままで、なにも果たせなかった、お檀家さまや知人のみなさま、家族たちに届けることができれば…それがぼくのささやかな願いです。

 さて、しんきくさいロマンは、もうこれくらいにして。いちびりとスケベさを発揮したくてうずうずしています。「あなたそれでもお坊さん?」そんな声があるとしても、これから『うつつゆめもどき』(「第13話」)に挑戦するつもりです。

 盆明まで小休止。それからまた、心の自由を求めて『最遊戯』の旅を続けます。