木魚歳時記 第63話

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色鳥の ピカソ模様で ゆらゆらり

 「あたいも張替えができないかしら」。そういわれても…。丸洗いはOKですが、張り替え???は…。師走が近づくと、障子の丸洗いと張替えが豆八姐さんの年中行事だそうです。「なんでこんな寒いときに・・・」。姐さんの<ぼやき>が伝わってきます。

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 「行きづまりが多いのは自分が裸になれないからだ」(石川洋)。この木魚も「沈黙は愚者の知恵」と<だんまり>を押しとおしたこともあります。いつでも、だれにでも、①侵しがたい<たてまえ>と、②大好きな<本音>はつきまといます。これが、交互になってちらつくとき、ぼくは、黙(だんまり)作戦で、<逃げ>を打ってきたこともあります。そんなときは、いつも、後悔が襲ってきて後味の悪い思いをしました。
 「裏を見せ表を見せて散るもみじ」(良寛)。そんな心境で「心が自由」となる暮らしは、これからできるのでしょうか?