木魚歳時記 第64話

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今年また 年輪刻む 十夜顔

「落ち葉のワルツを送ります」。小雪さんからメッセージと<動画>が届きました。クリックすると「かごめかごめ籠の中の鳥は♪」と、落ち葉が輪になったり離れたり…ひととき、楽しい思いをしました。

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 「私てなんや?」。これを考え始めると…ぼくの脳ミソは<ふ>になります。チェーホフは「もしかしたら、わたしたちは存在しているように思うだけで、実際には居ないのかもしれない。わたしにはなにもわからない。誰も知りはしない」(『三人姉妹』)と書いているそうです。
 芽生え、そして葉が茂り。花が咲いて実を結ぶ。それから真っ赤に燃えて散る…そんな季節となりました。四月から、真之介はご本山の庭掃除を続けています。毎日毎日「無心」に散る葉っぱ、毎日毎日無心?に集めるぼく。それが終わると、鉦(かね)を叩いて<ナムナム>をやります。こんなときほんとうの「ぼく」が居るようです。