木魚歳時記 第2420話

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 (セーラ) 師(ブッダ)は答えた「セーラよ。わたしがまわした輪、すなわち無常の(真理の輪)、すなわち「法輪」を、次なるサーリブッダがまわす。かれは(全き人)につづいて出現した人なのです。」(スッタニパータ)

 [ボクの細道]好きな俳句(191) 小川原嘘師さん。「炎帝の呑み余したる沼二つ」(嘘師) 炎帝とは太陽のことです。真夏の渇水期。あそらくあたりの河川・ダムは干上がる寸前なのでしょう。しかし、山懐に抱かれた沼だけは深い蒼色をたたえて、いつものように、何ごともなく静かに淀んでいたというのです。(おそらく沼には湧水があるのしょう)。その自然の神秘を「呑み余したる」と表記したところにスケール大きな作品が生まれました。 

          又一つ三つ四つ五つゝ朴の花