木魚歳時記 第3725話 

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 ところが好事魔多く、法皇は還幸あらせ事を知って震怒あそばし、忠実を責めて内覧を差し停め、その長子忠通をして父に代わる関白を仰せつけようとされた。
 しかし忠通は父の罪の赦(ゆる)されることを請うて職に就かない。忠実はまた宇治に引退し、門を閉じて恐懼(きょうく)の意を表した。
 忠実は忠通が天皇に父の罪の赦されんことを請うばかりで、関白に復することまでを請い奉らなかったのが不満であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)420

        陽春のワンデイチケット温泉駅

 「ボクの細道]好きな俳句(1475) 矢島渚男さん。「ざわざわと蝗の袋盛上る」(渚男) 我が国では、蝗(いなご)を食する習慣は少ないようです。しかし、外国に行けばイナゴを露店で売っているそうです。「ざわざわ」とありますから、獲れ立てのイナゴ? さて、ミズカキヤモリ。ミズカキヤモリが砂漠の砂に埋もれずに生きられるのは、発達した足の<水かき>のおかげだそうです。また、体に不釣合いな大きな目を持ち、この目で獲物を探知できるからそうです。ただし、目に涙を出す機能かないので、舌で目を舐めてきれいにするそうです。うむ。ワイパー付きのヤモリということです!