木魚歳時記 第3830話

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 同じく天皇の寵臣に藤原信頼(のぶより)というのがいて、信西の功を羨(うらや)み妬(ねた)んだ。彼は道長に圧迫されたその兄関白道隆の末で、名門ながら受領級の家になり下がっていたが、父忠隆が幾分世に出ていたし、また天皇の御幼少時からの友人であったため恩寵を蒙っていた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)517

        さつきから精いつぱいに蜂が飛び

 「ボクの細道]好きな俳句(1580) 佐藤鬼房さん。「魔の六日九日死者ら怯え立つ」(鬼房) 「「魔の六日九日」とは? 「六日」は広島原爆忌を、「九日」は長崎原爆忌を指すのでしょう。「死者ら怯(おびえ)え立つ」。まさにこれ以上の表現が思いつかない戦争体験であったと想像します。さて、虹を見たくなったら? 晴れと雨の境で、太陽を背に、自分の影の方向を眺める。そうすれば運がよければ虹が眺められるかも?

 犬(いぬ)3 しかし、私たちは、肘(ひじ)と肘をすれすれに、ぴったりとからだをくっつけ合って、じっと火の上にかがみ込んでいる