京の七口
「京の七口」とは、古来より、京都につながる街道の出口（入口）として語り継がれてきたポイント（地名）のことです。しがって、街道のどの地点にポイントを設けるか、どの街道を経由するか・・などなど、条件の変更によっては、さらに多くの「口」を数えることも可能です。ここでは、秀吉が築いた「お土居」を基に、一般的に「京の七口」と呼ばれるものをご紹介したいと思います。
京都は、京都盆地の名が示すように、淀川水系の流れ出る南側を除いて三方を山々に囲まれた特殊な地形を有しております。そのことが、一般的に「京の七口」と称される街道のポイントを生み出すことにつながったといえます。ここでは、旅の安全を願って祀られた地蔵尊（危難の身代わりとなる地蔵信仰に基づく）を含め、街道筋の寺社などを紹介しながら話をすすめてまいりたいと思います。
