木魚歳時記 第1797話

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 桂地蔵(かつらじぞう)

 六地蔵めぐり(3)は、丹波(山陰)街道の出入り口にある「桂地蔵」です。浄土宗地蔵寺に安置されています。この地蔵も、上記、大善寺(伏見六寺蔵)の処で触れたように、小野篁(おののたかむら)が桜の大木から地蔵尊像を刻んだ内の一体であると伝えられています。平清盛が京に通じる六街道の出入り口に、旅の安泰を祈ったと伝えられる「廻り地蔵」の中心であったとも考えられます。毎年の八月二十二・二十三日の六地蔵めぐりの行事の折には大勢の参詣者で賑うようです。また、両日に行われる六斎念仏(重要無形民族文化財)は有名で大勢の参詣者で賑わいます。(西京区・桂・春日町)

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