木魚歳時記 第310話

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煩悩の 底にくすぶる とんど焚き

 節分に近くの「清荒神」さんに参詣しました。天台宗の寺だそうです。京の十六恵比寿にも数えられ、火の祭事を行うことでも有名です。それはともかく、お焚きあげをしていましたが、煩悩(ぼんのう)は焼き尽くしたようでもふたたび燃え上がるので厄介です。

    「我というは煩悩なり」(一遍上人

 法然上人が、比叡山(天台)を去られた理由は・・・庶民の教えとなる「念仏)(ねんぶつ)を弘めるためでした。「智者のふるまいをせずしてただ一向に念仏すべし」。法然上人が遺されたこのお言葉に、理由のすべてが含まれます。