木下闇 鳥の目もあり 寒施行
<見る>という行為の起源はこうです。大昔、わたしたちの祖先となる<生物>は海に生れました。やがて、その生物の皮膚の一箇所に「光」を感じる斑点ができ、明暗の区別と光の方向を判別するようになりました。そしてこの機能が役立つことがわかり、それが<目>へと発達していったのです。わたしたちの目が、いまでも海水と似た体液で護られているのはそのためです。
あの熱帯夜に、突然、羽化した小雪さんから、ひさしぶりにメールが届きました。「木魚のおっちゃんお元気ですか。毎日、何をしていますか?テレビ漬けですか?それはやっぱり<女体>、あら、女子体操の番組ですか?」
小雪さんに見透かされたように、ぼくの<見る>行為はあられもない方向に向けて進化したのです。でも、みなさんはどうですか?「隠すから余計に見たい…」なんて考えたことがありませんか?
「北国は 馬の尻から 氷解」