木魚歳時記第4832話 

 この日以来、程近く吉田あたりに仮寓して日夕、吉田の庵に通いはじめた親鸞は、これを八歳から育てられた得度以来の師に背くような行為に当たるものとつらい思いを打ち消すすべもない心でありながら、新しい師に接すればその罪も消えるかに思えた。(佐藤春夫『極楽から来た』)

         炎天を裏から剥す悉皆屋

 「炎天」(えんてん)は夏季です。悉皆屋(しっかいや)は、染物や洗張りを家業とした方のことです。「炎天をウラから剥す」とは、大きく出ました(笑)。すでに、ぼくの妄想癖(へき)は「病い膏肓(こうこう)」の域に達しています(汗)。