木魚歳時記第4814話 

 長兼がこの趣を良経に具申する。良経は彼らのいうところは毛を吹いて疵(きず)を求めるものだとしぶしぶながら奏上すると、朝廷では先度の宣下は衆徒の趣と異なる所なく、綸言(りんげん)は汗の如く改め難いが、仏法興隆のための訴訟とありまた先度の宣旨は未施行だから、特に今度の解文の条々に依って重ねて宣旨は改めようが、念仏を勧める科によって刑罰を加える理由にはならない。安楽、法本の罪は明らかだが、他は重ねて計らいの上仔細を申し遣わすと興福寺の使者たいを喜ばせ退かせた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1446-3

            はまなすや島の娘の太っ腹

 珖瑰(はまなす)は6月頃、芳香のある白とか紫紅色の八重の花をひらきます。さて、相棒は島の娘ではありません。しかし、太っ腹なのは事実です。ぼくと比べると、圧倒的に彼女方が「たくましい」(笑)。S氏は虚弱ですから、相棒と勝負するといつも負けます(笑)。彼女は「天宇受賣」(あめのうずめ)みたいです(笑)。