文治元年八月、新たに鋳造成った大仏開眼の供養があり、法皇は臨幸して御手ずから開眼し給うた。供養の卿相以下眼くらみ足わななき、みな辛うじて半階に達したばかりであったが、法皇は幾層の足台をよじ登らせて十六丈の形像を近く仰ぎ見させ給うた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1242
羽音消すあれが噂の仏法僧
「ボクの細道]好きな俳句(2340) 摂津幸彦さん。「校門の陰に春暮の卵佇つ」(幸彦) 小、中、大学を問わず、校門のあたりには「物語性」が漂います。さて、「春暮の卵」とは、今日、卒業して社会人として巣立つ学生たちのことでしょうか? 春の気配が感じられる一句です。 *佇(じょ)す=たたずむ
愛は心を支払え
(ヘルマン・ヘッセ)