木魚歳時記第4582話

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 朕(わ)が血を交えた平家も平家も亡びた。この国土で神器とともに海に入った天子はだれあろう、わが孫。朕(われ)も悲しい祖父であり、父である。罪根深き院であると思う。さらばだ、朕(わ)が、今、世に現れたたしるしには、いかにしてまことの道の行われるを見せたいのである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1223

       芭蕉葉のぐんぐんのびてしまふのだ 芭蕉(ばしょう)

 「ボクの細道]好きな俳句(2321) 摂津幸彦さん。「さやうなら笑窪荻窪とろろそば」(幸彦) 摂津幸彦さんさんは早世されました(50歳台)。「路地裏を夜汽車と思ふ金魚かな」(幸彦)。「天国に行く階段のなし稲の花」(田中裕明)。2作品は、セットで、常にぼくの脳裏にあります!

人は喜びがなければ
生きていけない
(ヘルマン・ヘッセ)