木魚歳時記第4583話

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 源氏とてもわが遠い血つながり、恩怨はともにかりそめんものだ。血は皆一つ、国土は唯一区、何で心から相憎もうか。すべては風雲のなす業(ごう)だ、朕(わ)が天王寺の鳥羽の勅による念仏講に名を二位とともにつらねて、度々、参籠(さんろう)するのも、あれに集まる非人乞食の類と、じかにこの身を結縁したからだ。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1224

       もろこしの匂ひをつれて秋の風 

 「ボクの細道]好きな俳句(2322) 摂津幸彦さん。「それとなく御飯出てくる秋彼岸」(幸彦) お寺の彼岸会(ひがんえ)では、仏事が終わると、参詣者に「炊き込みごはん」が供養されました。母が、竈(かまど)で炊いていました。

欲望をもって見れば
欲望しか見えない
(ヘルマン・ヘッセ)