木魚歳時記第4547話  

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 「さては都に今を限りといかでかわ知るべきなければ、風の便りの音信にも今や今やと待たんずらめと思われて、妻子というものは持つまじかりける者哉。今生にも物思はするのみならず、後世菩提の妨げ成りぬる事こそ日惜しけれ、只今も思い出したるぞや」
(佐藤春夫『極楽から来た』)1188
 
       色鳥に「あかん男」といわれけり 

 「ボクの細道]好きな俳句(2286) 安住 敦さん。「梅雨茸や勤辞めては妻子飢ゆ」(敦) 事情で仕事をやめて、ふと、窓の向こうを眺めると「梅雨茸」(つゆたけ)が! さて、半世紀余りも昔の話です。ボクは或る女性から、あなた<持てない>でしょう・・と言われました。事実ですから黙っていました。そうです、ボクは女性に持て ません。<あかん男>とは<持てない男>のことでした(笑)。 

朝はいただきもの 
(石川 洋)