木魚歳時記第4536話  

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 須磨の浦で、敦盛が馬をうって海に乗り入れたところを熊谷直実に呼び返され、けなげにも取って返したんを、波打際ででむんずと組み伏せられ、熊谷が首を
掻こうと甲(かぶと)を押しのけてみれば、薄化粧をしてかねぐろをはいた十六、七歳ばかりの美少年である。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1177

        月光の小楢林をどこまでも  楢(なら) 

 「ボクの細道]好きな俳句(2275) 川崎展宏さん。「冬と云ふ口笛を吹くやうにフユ」(展宏) 口をすぼめて、口笛を吹くようすると「フユ」と発音できます。この展宏さんの俳句は、抒情俳句と呼ばれる? さらに叙景俳句と呼ばれる俳句も? よく知りたいものです(汗)。

咲きわたる あけの光を
抱いていこう
(石川 洋)