しかしきっと途中で殺されるだろうと取り沙汰されたが、果たして備前の配所に着くとすぐ鴆酒(ちんしゅ)のご馳走で悶死(もんし)した。折からご病床にいた重盛の気休めに流刑にはしたものの清盛には最初からの計画であったのであろう。残党は三日の夜更けになってやっと捕えられた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)990
冬空を鳥がすうすう飛んでゆく
「ボクの細道]好きな俳句(2079) 波多野爽波さん。「目刺焼くラジオが喋る皆ひとごと」(爽波) 波多野爽波さんの作品をご紹介します。さて「難しいことを易しく。易しいことをより深く。より深いことを楽しく」(井上ひさし)。これは、ボクの目指す「俳句の世界」です。わかっていますが・・なかなかできません(汗)。
かゑりみち(帰り道)、ねんぶついそげ、
なむあみだぶ。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)