木魚歳時記第4108話

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 上皇はお取り巻きの寵臣や西光法師、それに蓮華王院の執行、静賢法印などと蓮華王院の内の一室で法然をお待ち受けあった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)774

       父さんと母さん老いぬ小六月

 「ボクの細道]好きな俳句(1855) 今井千鶴子さん。「何もかも何故と聞く子と夕焼見る」(千鶴子) 家族の何気ない動きが一句となります。だから俳句は楽しい。さて「お父さん」「お母さん」の呼び名について。本来は、子どもから両親に対する呼び名です。これが、夫婦間で、夫(つま)を「お父さん」。妻を「お母さん」と慣用化して用いられました。もちろん、17文字の俳句ではナンセンス(文字の無駄使い)です。その「無駄使い」に、あえて挑戦することにしました! しばしお付き合いください。

  をやのしんじつ、こがもらう。
  ごをんうれしや、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)