「こちに近く」
と仰せられたがあまりの勿体なさに法然が敢えて進まないのをご覧あって、
「ではこちらで下りる、人君の故をもって法の師を見下すはわが志ではない」
と仰せられたので法然はおそるおそる玉座に近づき、型の如く授戒の式をすすめて、説戒に当っては平素の信念を披瀝(ひれき)し、『往生要集』を引用して念仏は称名にて足れりと断定した。
(佐藤春夫『極楽から来た』)762
葱饅が大好きなのよおかあさん 葱饅(ねぎぬた)
「ボクの細道]好きな俳句(1841) 大峯あきらさん。「虫の夜の星空に浮く地球かな」(あきら) これこそ大自然(宇宙)を描いておおらかな作品です。何の外連(けれん)味もありません。ああ、こんな作品にあこがれます・・ところで、ボクは葱饅(ねぎぬた)が大好きです。熱ごはんに添えて白味噌の「ぬた和え」出るとニコニコしています。「和顔愛語」=「皆んなニコニコ優しいことば」。
さいちや、しあわせ。
ほとけのなかま。
なむあみだぶと、はなしゆ(を)して、
ごんのはなし、よるひるたゑの(ぬ)。
ごんうれしや、なむあみだぶつ。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)