木魚歳時記第4058話

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 「いいえ、奈良で一度、あれは何という町でしょうか、町かどで行きずりの若い娘はいい匂いがしましたので、ふりかえって見ると、髪かたち、えり首、そうして腰のあたりを美しいと思いました」習「少しはあとを追って見なかったか」
(佐藤春夫『極楽から来た』)725

       老僧は歯抜のままで狸汁  狸(たぬき)

 「ボクの細道]好きな俳句(1805) 長谷川櫂さん。「暗闇に水の湧きゐる椿かな」(櫂) 少々、独善気味(失礼)。もともと、俳句では原因・結果の作り方は厭われます。説明となるからです。詞的要素が薄くなるからです。一句に景が見えて、景が描けることが基本です。ボクはそれができません(汗)。

 カナリア7  棒砂糖の切れ端を入れてあるのに、どうしようともしやい。こりゃなんだ、石がとび出したのか? それとも露台か、テーブルか、どっちみち、実用には遠い。