木魚歳時記第4003話

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 これらの処世の才能、やがては政治的手腕であるが、これはもとより清盛の天龍にも似たすべての幸せは、みな父、忠盛から受けついだものであった。
 忠盛りはすべての方面にわたって平家勃興の基礎工事を完成した人で、その子清盛は父ののこして置いた基礎の上に彼の栄達を築いた幸運児であった。彼は天龍の人というよりは父の蒔いた種子を収穫した幸運児なのである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)676

        秋日和おやじベンチで甲羅干し

 「ボクの細道]好きな俳句(1750) あざ蓉子さん。「七月の天気雨から姉の出て」(蓉子) ふむ。よくわかりませんが? なんとなく気持ちは読み取れます。姉妹の間に何があったのか? それはわかりませんが・・「雨から姉の出て」が作品に決め手となるのでしょう。ふと「さつきから夕立の端にゐるらしき」(飯島晴子)の作品を思い出します。

 猿(さる)10  ペン軸を身につけた豪猪(やまあらし)もついでに見にいってくれたまえ。そのペン軸は彼にとっても、彼の女友達にとっても、甚だ邪魔ってけなしろものだ。