帰っても落ち着いて眠り直すなどの気もなく、あかぬ別れの夢心地に夜べのえならぬゆかしい匂いなつかしく、それを形見にうち伏しつづけておりました。前夜は着物を互いにかえて着ておりましたのを、朝になってお取りけのお使いがあり、移り香の形見さえ持って行かれてしまいました。またお別れした後の心を申し上げたくも、そのすべもないのは悲しうございました」
(佐藤春夫『極楽から来た』)665
少年と雪と牛酪と羊蹄山
「ボクの細道]好きな俳句(1739) 与謝蕪村さん。「ぼたん切て気のおとろひしゆふべ哉」(蕪村) わかります。
もし仏と法と僧団に
帰依するものがあれば
仏道の四つの真理によって
必ず正しい智慧を実現するであろう(ブッダ)
栗鼠(りす)1 羽織だ! 羽織だ! さよう、それに違いない。君、そいつはそんなところに着けるもんじゃないよ。