木魚歳時記 第3967話

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 君しのぶ心をまづはさきだてて身のみぞ不破の関は過ぎこし
「お慕い申す心はとっくにこちらに参って居りましたのに、今になってやっと帰って参りましたの」
 と小侍従の恋のかけひきはさすがに巧者(こうしゃ)であった。実定との縒(よ)りは早速にもどったものと思われる。
(佐藤春夫『極楽から来た』)642

      比良おろし北の小窓のコトコトと

「ボクの細道]好きな俳句(1715) 与謝蕪村さん。「四五人に月落ちかかる踊りかな」(蕪村) メルヘンチックです。映像が浮かびます。
      
      道を楽しみ 放逸にならず
      自身の心を 護れるならば
      自身の苦を 抜きされるであろう
      巨象が穴に落ちても脱するように(ブッダ)

 蝶(ちょう)1  二つ折りの恋文が花の番地を捜している.