君しのぶ心をまづはさきだてて身のみぞ不破の関は過ぎこし
「お慕い申す心はとっくにこちらに参って居りましたのに、今になってやっと帰って参りましたの」
と小侍従の恋のかけひきはさすがに巧者(こうしゃ)であった。実定との縒(よ)りは早速にもどったものと思われる。
(佐藤春夫『極楽から来た』)642
比良おろし北の小窓のコトコトと
「ボクの細道]好きな俳句(1715) 与謝蕪村さん。「四五人に月落ちかかる踊りかな」(蕪村) メルヘンチックです。映像が浮かびます。
道を楽しみ 放逸にならず
自身の心を 護れるならば
自身の苦を 抜きされるであろう
巨象が穴に落ちても脱するように(ブッダ)
蝶(ちょう)1 二つ折りの恋文が花の番地を捜している.