木魚歳時記 第3909話

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 そうして退治されたぬえは怪鳥と伝えられるがその形態を聞くと、怪獣という方が適当かも知れない。それよりもこれを退治した頼政その人が、わたくしには、頭は歌人、胴体が政治家で、尾は武人のような、それとも頭が武で尾が歌か。とにかくそんな怪物のように思われる。そうしてぬえは能く飛んだらしいが、頼政は朝野文武の間をよく游(およ)いだらしい。
(佐藤春夫『極楽から来た』)592

          腰巻に鉢巻しめて秋祭

 「ボクの細道]好きな俳句(1658) 森 澄雄さん。「秋の淡海かすみて誰にもたよりせず」(澄雄) このところ誰とも会わないし便りを書くわけでもない。しかし、吾が心は、淡海のように澄みきっている。淡海とは「近江」(おうみ)、つまり、琵琶湖のことです。さて「秋深し 柿も熟した おじいちゃん 死ねよな」。小学生の書いた言葉です。ストレートに心に迫ります。

 兎(うさぎ)3 ところが、いまちょうど、一株のサラダ菜が彼らの眼の前に落ちて来た。ルノワアルとルグリは、一緒に、早速食い始める。