木魚歳時記 第3902話

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 もともと歌菩薩に仕えてご修道を志し、今様の法文歌などで仏たちの世界にあこがれて居られた院がこの人知れぬご苦悶(くもん)に、穢土(えど)を厭離(えんり)し浄土を欣求(ごんぐ)し奉るのは当然であろう。院は御在位の当時から、常に宗教界のご消息にも通じさせ、側近の臣らと語らわせて、南都や北嶺の有様もよくご存じであらせた。(佐藤春夫『極楽から来た』)585

      えのころぐさ「無知は、罪か」と問れても 

 「ボクの細道]好きな俳句(1651)  森 澄雄さん。「水平ら安曇は空に田を植うる」(澄雄) 「安曇」とは、信州安曇(あずみ)のことでしょう。一般的な田植えの風景を描いた叙景俳句ではありますが、安曇平(あずみだいら)と呼ばれ、稲作、リンゴの栽培で有名ですから、広大な水田が、空いっぱいに映る様子が見えてきます。「水平ら」の措辞が・・出そうで出てこない。 さて、ヒラズゲンセイ(赤カブト虫)触ると危険だそうです。赤蟻(アリ)もそうですが、ドキツイ赤色の生きものは要注意です。赤い色が目立つのは「毒を持ちますよ!」のシグナルだからです。このことで、種および個体は生き残ってきたのです。

 山羊(やぎ)2 彼は一団の先頭に立って進み、そのあとから牝山羊の群れが、ごちゃごちゃひと塊になって、雲のような埃(ほこり)の中をついて来る。