木魚歳時記 第3903話

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 側近のなかでは形式張らないで辛辣に機転の利いた面白い話をする憂国慨世(がいせい)の士、太政大臣伊通を喜んでお話相手とされた。
 彼伊通は叡山黒谷の慈眼房叡空の父であったから、叡空の室にいた法然房のうわさわは伊通の口から度々お耳に達していた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)586

       路地ひとつ更地となりて秋の雨  更地(さらち)
         
 「ボクの細道]好きな俳句(1652) 森 澄雄さん。「向日葵や起きて妻すぐ母の声」(澄雄) 子育て中の妻を描いた作品でしょう。向日葵(ひまわり)のように、起きればすぐに、女、妻を返上して、子どもたちの「母」となるあたりまえのことを詠っています。その裏側にある男、夫として複雑な気持ちも理解できます・・さて、カルガモの「お引っ越し」は初夏の風物詩となっています。いろいろと周辺の善意(支援)により成就するようですが・・この間、オス鴨は何をしているのでしょうか?

 山羊(やぎ)3 彼の毛は長く、ぼさぼさしていて、それを背中の所できちんと分けている。彼は自分の顎髭(あごひげ)よりも、むしろその堂々1たる体格の方を自慢にしている。というのが、牝山羊も顎の下にちゃんと髭を生やしているからである。